「メトロン星人式」世界征服の方法

 

 地球を壊滅させるのに暴力を振るう必要はない。

人間同士の信頼感を無くせばやがて自滅していく。どうだいい考えだろう

 

 

 

 

ウルトラマンセブンのメトロン星人の回。普通の怪獣は街を破壊し力づくで地球征服を図ろうとしましたが、異色の怪人・メトロン星人は、知力をつかって侵略を試みようとしました。その方法とは、人間同士の信頼感を奪うやり方で人類を破滅させようとしたのです。

 

物語のなかで、主人公の諸星ダンことウルトラセブンは、メトロン星人を追跡し、とあるアパートに乗り込みます。するとそこで、メトロン星人はおそろしい計画を語りはじめるのです・・・

 

メトロン星人曰く

地球を壊滅させるのに暴力を振るう必要はない。

人間同士の信頼感を無くせばやがて自滅していく。どうだいい考えだろう!」

 

と言うのだが、結局はセブンにやられてしまう! 

・・・しかし、番組のラストには、子供向け番組とは思えない衝撃的なナレーションが流れるのです

 

ナレーション

ご安心ください。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。えっ?何故ですって?我々人類はいま、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから・・・

 

元々脚本には無かったメッセージを、監督が急遽付け加えたといわれています。子ども向け番組とは思えないシュールなお話でしたが、街に怪獣が現れバッタバッタと暴れるよりも、妙なリアリティーを感じるのは僕だけでしょうか?

 

 

メトロン星人とは 

メトロン星人(メトロンせいじん)は、特撮テレビ番組『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人。別名は幻覚宇宙人。英字表記はALIEN METRON。名前の由来は地下鉄のメトロ(metro)から。地下に潜伏するような侵略作戦ゆえの命名

 

宇宙の彼方にある紅い星メトロン星から地球に侵入した宇宙人。狡猾な戦略で知られ、地球侵入以前にもいくつかの星を侵略している。地球上では北川町のとある安アパートを拠点として黒スーツの人間男性に変身し、駅前の自動販売機に後述のたばこを補充するなど、暗躍していた。アパートに乗り込んできたダン=ウルトラセブンとは本来の姿で対面して朗らかな口調で語りかけ、ちゃぶ台を挟んであぐらをかくという人間社会にすっかり馴染んだ姿を披露する。

  

たばこの中に地球人を発狂させて周囲の者がすべて敵に見える効果を持つ赤い結晶体を仕込み、これを吸引した地球人同士が殺し合うことで、最終的には地球人類が死に絶えるのを待って地球を乗っ取ろうとたくらむが、結局、ウルトラセブンにやっつけられてしまいます。

 

夕陽に照らされる街並みを舞台に展開されるセブンとの戦闘も美しく、のちにエヴァンゲリオンの戦闘シーンでも、オマージュされました。シリーズのなかでも異色作、そして名作として語り継がれる作品となっています。

 

「メトロン式」世界征服の方法を考える

 

異色の宇宙人、メトロン星人が考えた地球を征服する方法とは、人間同士の不信感を増幅し、自滅するのを待つっという、合理的、且つ実効性の高いものでした。物語のなかでは、変身前のウルトラセブン(諸星ダン)を、賃貸先のアパートに呼びつけ、ちゃぶ台を前に、戦うことの無意味さをとくなど、シュールな設定のなかにも、視聴者をドキッとさせる内容でした。

 

物語のなかでは、メトロン星人のもくろみは、ウルトラセブンによって、阻止されたものの、ある意味、メトロンさんの狙いどうり?地球は破滅にむかっているとも言えそうです。「メトロン式」世界征服は、すでに完成されてしまったのかもしれません・・・

 

メトロン星人の野望を打破するためには、今一度、人々が信頼することの意義。そして「幸せ」について考えなおす必要がありそうです。

 

逆説法で考えてみる

幸せってなんでしょう?それがクリアになっているほど、人は、力強い人生を歩むことができます。しかし、幸せが分からないから、もがき苦しむのも人間のサガ。逆説的に、著作「世界一簡単に幸福をまねく家訓のつくり方」でも紹介した、幸せの反対側の価値観、「拷問」について研究していいきます

 

「拷問」と聞いて、まっさきに思い浮かぶのは、爪をはいだり、重石をおいたり、肉体的な痛みを伴うことを連想します。 しかし、もっとも残酷な拷問は、体でなく心を砕く類のものです。たとえば、こんな拷問があるそうです。

 

①穴をほる

②穴をうめもどす

 

以上です。

 

それだけ?と思いがちですが、1週間かけて大きな穴をほらせ、そして埋め戻す。この作業を繰り返しさせると、どんな屈強な人物も半年もせず、廃人になっていくそうです。行動に意味を見いだせない行為について、人間は耐えられない生き物なのです。これは、人生においても一緒なのではないでしょうか?

 

「信頼」が生きる力となる!

あなたは、なんのために生きていますか? 目的が持てないとき、ひとは拷問以上に苦しむのです。アメリカ陸軍の主任心理学者であるウィリアム・E・メイヤー大佐は捕虜となった兵士1,000名を調査した際、死亡率38%にも達する恐ろしい病気が蔓延した収容所があったことをつきとめました。

 

捕虜の死亡率としては、陸軍史上最も高く、この病気を「マラズマス」(あきらめ病)と命名されました。その症状は、抵抗するのをやめ、なすがままになることで、医学的にはどこも悪くなくても捕虜が次々と死んでいったといわれています。収容所では、肉体的虐待は一切なく、また居住スペースも確保され、水と食料も十分に与えられていました。しかし、捕虜たちは次々に「マラズマス」(あきらめ病)にかかり、捕虜同士でののしり合い、反発し合いながら死んでいきました。では、彼らはどのような仕打ちを受けていたのでしょうか?

 

●密告させる

●自己批判させる

●上官や祖国に対する忠誠心を打ち砕く

●心の支えになるものをことごとく奪う

 

これらは、捕虜たちの「人間関係から得られる心の支えを奪う」のが目的でした。史上最悪の拷問ですが、こんな「組織」を見たことはありませんか?そしてこれを「家族」置き換えてみてください。たとえ、目にみえる暴力がなく、子ども部屋や、三度のご飯、十分な家庭環境があったとしても、ネガティブなことばかり言い合い、家族を信用していない家は、最悪の拷問と等しく家族の歯車は狂ってしまうものです。人はパンのみで生きるにあらず、幸せを手に入れるためのマイホームが、捕虜収容所になっていないでしょうか

 

家訓二ストの考える怖い拷問

家訓づくりのセミナーでは、おじいちゃんおばあちゃんの名前を思い出すワークショップを取り入れています。あなたは父方も母方も名前を全部いえますか?おひとり欠けても今の自分がいない、そんな尊いご先祖さんの名前を、4割以上の受講者が書くことができません。逆をいえば、あなた自身が30年後、50年後、血を分けた息子や孫たちから、「なかったこと」にされてしまうことを意味しています。家事に育児に、仕事に人生に、家族のために懸命にいきたあなたの一生が、孫やひ孫の代には、跡形もなく消えてしまうことが、一番恐ろしいことだと家訓二ストは考えます。

 

拷問の研究から分かった「幸せ」の方程式

いずれも恐ろしい3つの拷問について、その逆を実践していけば、幸せの方程式をみつけることができます。人生に目的をつくり、ひとの悪口をいわず、プライドをもち、相手に気遣いを忘れないでください。そして最後に、あなたが生きた証として、大事なことを家訓として伝え一緒に実践していってください。あなたの名前とその生涯は、一族の教訓として孫孫孫(まごそんそん)まで、永久に受け継がれていくことになるでしょう。これが家訓二ストが導き出した、拷問の研究から分かった幸せの方程式です。  

 

「メトロン式世界征服の方法」を考える

明治の文豪・夏目漱石は、『草枕』のなかで

人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三件両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい

と人間世界の【妙】を言い当てました。

 

ウルトラマンの中では、毎週決まって怪獣が現れ、人類はその度、危機と直面することになります。わたし達が暮らす現代社会。幸運にも、リアルな社会のなかでは、怪獣が現れることはありません。しかし、夏目漱石が心配した以上に暮らしにくい世の中になっているのではないでしょうか?

 

怪獣は来ないのに、暮らしにくい・・・。それは、メトロン星人の目論見どうり、わたし一人ひとりの心のなかに、不信感や、人を思いやる心が欠如している現状があるからではないでしょうか?

 

鬼(怪獣)は、余所の星からやってきません。たぶん、わたしを含めた全て人の心の中に、潜んでいます。ウルトラマンが助けてくれるのは、ドラマのなかだけです。心の中の鬼に打ち勝つために、家訓をつくること、人を信頼すること、そして人に優しくすることで、メトロン星人の悪巧みに勝ちましょう!

 

 

 

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書籍名: 世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方

著者 : 幡谷哲太郎

発売日: 2015年6月1日

出版社: セルバ出版

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