中川政七商店 300年目のビジョン

 

 

 

 

 

 

 

 

ビジョン「日本の工芸を元気にする」

 

創業 :1716年(享保元年)

年商 :46億8000万円(2016年)

従業員:367人

 

麻織物を扱い続けてきた創業300年の老舗企業が、十四代目となった中川社長のもと、大胆な業態変化をおこない注目される企業に成長した

奈良の特産、蚊帳生地を使った大判薄手の美しい「花ふきん」が大ヒットし、全国的に知られるようになった。現在、奈良本店、丸の内KITTE内に構える東京本店のほか、駅ナカにも進出。和のブランドセレクトショップとして大きな存在感を示しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中川 淳(なかがわ・じゅん)

1974(昭和49)年生まれ。2000年京都大学法学部卒業後、富士通に入社。02年中川政七商店に入社してブランド戦略を展開。08年2月に社長就任。著書に『奈良の小さな会社が表参道ヒルズに店を出すまでの道のり。』(日経BP)などがある

 

(参照:プレジデント オンライン) 

http://president.jp/articles/-/10206

 

 

日本の伝統工芸をモダンにリブランディング

素晴らしい技術、品質を持ちながら、衰退していく日本の伝統工芸は多い。そんな中、自らも老舗麻問屋の後継者として店をリブランディングさせた中川政七商店の13代目、中川淳氏のビジネスモデルに注目が集まっています。

 

中小企業の再生に、一足先に成功した中小企業が手を貸し、共に成長していく。そんなビジネスモデルが今、伝統工芸の世界で注目を浴びています。

 

年3回、ショップバイヤーとメディア向けに開催される「大日本市」と銘打った合同展示会がある。日本各地の伝統工芸メーカーによる雑貨、ファッション、インテリアといった商材の見本市だ。主催は、創業300年を誇る麻織物の老舗、中川政七商店。13代目中川淳氏が自らの会社をモダンにリブランディングして、見事、再生した中小企業である

 

「日本の伝統工芸を元気にする!」をキーワードに、中川氏は同じ志を持つ伝統工芸メーカーと「大日本市」を行っているが、実はその中に、中川氏に培ったノウハウを教わってリブランディングに取り組み、成果を出した企業が何社もある。

 

「コンサルティング業務を始めたのは、毎年、廃業の挨拶にいらっしゃる取引企業がいくつもあって残念に思ったからです。これを生業にするつもりはありませんが、日本の伝統工芸を次世代に伝えるため、また私どもの店にさまざまなよい商品を置いてもらうために一緒に成長していきたいという気持ちから、できる範囲で立て直しのお手伝いをしています」(中川氏)

経営者としての根本的な考え方からブランドのつくり方まで、中川氏は手取り足取り伝授する。コンサルティング料は高額ではない。正直、「儲からない」仕事だ。しかし、1人でも多くの経営者に元気を取り戻してほしいと、本業の合間を縫ってコンサルティングしているという。

 

 

コンサルティングを受けた企業で、特に劇的な結果を出しているのが、最初のクライアントだった有限会社マルヒロだ。オーブン、電子レンジ、食洗機で使用できる利便性に加え、カラフルな見た目も人気の食器ブランド「HASAMI」を企画・販売する産地問屋。10年の発売以来、中川政七商店のほか、アーバンリサーチ、イルムスといったおしゃれなライ

フスタイルショップにも置かれ、新しい食器ブランドとして抜群の知名度を獲得している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■だいたい上手くいかない事業継承

淳社長に、代替わりするに当たり、先代社長でもある父親からは2つのことを言われたそうです。

1つは、「中川家の財産を3分の1にしてしまった・・・スマン」もう1つは、「おまえは麻にとらわれすぎている 好きにやれ」と

 

別れ際には、「もう好きにせえっ」っと、「つぶれたら笑ったるわ」っと声をかけられたとのこと

淳社長の回想によれば、親子2人で飯を食ったのはこれが最初で最後の機会だったそうです。

サラリーマンをやめて、会社に帰ってきた後も、また社長を譲った際も、父親との確執はなかったという淳社長。

 

日本の中小企業の多くは、ファミリービジネスであり、事業継承は、親と子の関係と、経営の引き継ぎという2つの側面をもつ難しいものです。実際、自分をふくめ?ほとんど上手くいっていないのが現実です。

 

前社長からすれば、跡を継いだ社長は頼りなく見えるものです。

しかもそれが、息子であればなおさらなのではないでしょうか?

 

中川家のケースを、自らも事業継承で苦労した星野リゾートの星野社長がコメントをのこしています

「事業継承がうまくいった珍しいケース」とのべ、先代の社長は趣味があったのでは?と推測し淳社長に尋ねると、「仕事よりもゴルフとマージャンがすきな経営者だった」と応えています

 

30年もの時間、息子がその気になるのを待ったしたたかな戦略をして、「それは麻雀ゆらいかもね」とは、星野社長の慧眼です。

 

■してやったり?父親による事業継承のための30年ビジョン

跡を継がせるにあたり、父親は子どものころから大人になるまで、「跡をつげ」とは一言も言わなかったそうです。しかしそれは、策略で、「跡をつげ」といえば反発すると想定し、ただただその気になるを待ったそうです。淳社長が、サラリーマン生活をやめ、会社に戻ってくると父親に告げた時も、心の中でガッツポーズをしながらも、クチでは、「あかん」っと答えたというから豪のものです

 

この親にして、この子あり。この子あって、この親あり

日本の伝統産業に新しい光を放つ、淳社長こそが、中川政七商店の改新の新商品だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (参照:中川政七商店HPより)

https://www.yu-nakagawa.co.jp/about/

 

 ■ビジョン

日本の工芸を元気にする 

 

 

 

明治以降、西洋からの様々なものの流入により、それまでの日本の生活様式は急激に変化していきました。 西洋からの文明の利器は日本人の生活をずいぶんと効率的にもしました。

 

しかし、一方でそれまでの日本の国土風土の中で培われてきた様々なものが失われていきました。 日本全国の工芸もそのひとつです。 現代、ものがあふれ、利便性だけでなく商品背景(思想、ストーリー、環境)が問われる時代となりました。 そして日本のものづくりが見直されています。 こういった動きは利便性を備えかつ古来より培ってきた日本人の感性にあうものが求められている結果だと思います。

 

しかし、いまだ日本の工芸は総じて厳しい状況にあります。 私たちは工芸をベースにしたSPA業態を確立した先駆者として、 そのノウハウをベースに日本の工芸を元気にする取り組みを始めました。

 

自社ブランドで培ったブランドマネジメント力と生活雑貨業界に特化した販路を最大限に活かした 業界特化型のコンサルティングで「産地の一番星」を数多く生み出し、日本の工芸を元気にします。

 

2016年には創業300周年を迎えます。 これからも変化を恐れず、進化する老舗として、新たな100年を歩んで行きたいと思います。

 

 

 

      大人気・家訓ブログが本になりました!

 

<新刊>口コミだけで7,000人以上が共感!

“家訓のスペシャリスト”の幡谷哲太郎氏が、

初めての書籍『世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方』を発売~叱らない、見守る子育ての極意を教えます~ 

 

■書籍概要

書籍名: 世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方

著者 : 幡谷哲太郎

発売日: 2015年6月1日

  出版社: セルバ出版 価格 : 1,600円+税  

URL  http://www.amazon.co.jp/dp/4863672063