経営危機からの復活 吉野家の家訓

 

 

 

 

 「早い、旨い、安い」から

     <1993「旨い、安い、早い」へ

吉野屋HD 社訓

 

 

 

 

吉野家(よしのや)は、牛丼を主力商品とする、大手外食チェーンストア(牛丼屋)。

創業は1899年と意外に古く、創業100年をこす老舗企業だったりします

 

株式会社吉野家ホールディングス(略称:吉野家HD)の子会社・株式会社吉野家の運営企業である。日本国内における牛丼チェーン店舗数では2008年(平成20年)9月末以降、すき家に次いで第2位である。

 

本社所在地は、東京都中央区で、日本だけでなく中国、香港、台湾、フィリピン、シンガポール、マレーシア、アメリカ、カンボジア、インドネシアにも支店を持つ。愛称・通称は「吉牛(よしぎゅう、吉野家の牛丼の略)」

 

 

■一度はつぶれた 吉野家の再生の道

 

吉野家は、1899年(明治32年)に東京・日本橋で創業。創業者・松田栄吉が大阪府西成郡野田村字吉野(上京時は大阪市北区西成野田字吉野。現在の同市福島区吉野)の出身だったことから屋号が吉野家になりました。

 

2003年(平成15年)までは牛丼のみの単品販売が特徴的で、2001年(平成13年)夏にはコスト削減による体制を整えた上で外食大手の低価格競争に追随し、牛丼並盛一杯280円という低価格と他のファストフード店と比べても一線を画す配給スピード(築地店店長の盛り付け速度は、1杯あたり15秒)で人気を集めた。

 

デフレ時代の勝ち組企業として有名である。

 

 

吉野家、まさかの倒産 

1980年(昭和55年) - 120億円の負債を抱えて7月15日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請し事実上の倒産。店舗の急増に伴い、つゆのコストダウンのために粉末のつゆに変更したこと、輸入牛肉の供給不足のため、輸入制限が適用されないフリーズドライの乾燥牛肉の利用に踏み切った事などから、味の悪化による客離れの進行、さらに外食産業の発達に伴う輸入牛肉の需要増による牛肉価格の高騰から原価の上昇などの複合要因によって経営が急激に悪化した事が原因といわれています

 

経営危機の原因は、吉野家の社訓である「早い、旨い、安い」を精神を怠り、コストダウンをはかり味をおとしてしまったことが指摘されています

 

1983年(昭和58年) - 更生計画が認可され、セゾングループ傘下で再建に乗り出します。

このとき、吉野家は原点回帰をみせ、味を昔ものに戻し、また従業員には、吉野家の復活を期し、新会社への出資(規株式の買い取り)をすすめます。

 

1987年(昭和62年) - 更生計画終結。倒産の元になった債務(更生債務100億円)を完済。

 

その後、再上場に成功し、牛丼の吉野家が出資した資金に対して新規の株が発行されて新たな株主となり、経営を立て直して再上場を成し遂げ、吉野家が再建に投じた資金を回収することに成功しました。

 

再上場の際には、おおくの億万長者が出現しマスコミの話題となりました。

社員や店長さんはもちろん、あるパートのおばちゃんは、倒産後の吉野家の株をかえるだけ買い数億ものキャピタルゲインを成功させたとの報道がされました。

 

捲土重来

ビジネスは山あり、谷あり。たえず厳しい環境のなかで戦う必要があります。しかし、企業の真価は苦しい時こそ試されるものです。

経営危機に陥った吉野家でしたが、「早い、旨い、安い」の社訓に立ち戻ることで、みごと復活をとげました。そして1993年には、社訓を「旨い、安い、早い」へ変更されています。 

 

吉野家ホールディングス

2014年2月期決算

売上高1734億1800万円(前年同期比5.4%増)

営業利益21億7900万円(16.1%増)

 

 

■ジャパニーズ・ファストフード「牛丼」の歴史

 

「牛丼」は、牛鍋を丼飯にかけた料理が原型とされる牛丼。

早い安い旨いでサラリーマンや学生たちの強い味方・牛丼。牛肉を玉ねぎなどと甘く煮込み、それをゴハンの上に載せた丼モノ料理で、明治時代にはその源流の牛鍋のお店が東京で広く展開されていたという日本人に深く馴染んだ一品です。手作りで家庭の食卓に並ぶことはモチロン、様々なチェーン店によりかなりの低価格でお手軽に食べられるようになっています。

 

現在のように広く一般に親しまれるようになったのは、1973年に吉野家がフランチャイズチェーンを展開したことがきっかけ。

現在では、全国に5000近い牛丼店があるそうです(店舗数はすき家が約2000、吉野家と松屋がそれぞれ1100前後)。

 

 

外国人をも魅了した日本の牛丼屋 

実は吉野家では、いまから40年も前に海外進出を成功させてきたグローバル企業です。日本の牛丼屋は海外サイトでも紹介されまくってて結構有名だったりします。

 

日本の牛丼屋の一番の魅力は単品なら200円台から食べれるというこの安さだそうです。実際日本の牛丼屋は外国人旅行者にもかなりの人気なんだとか!

 

日本に来てまで牛丼?と思う人も多いと思いますが、外国人にとっては日本人が普段普通に食べてる物、極ありふれた物を食べてみたいって人も結構多いようです。

 

また、牛丼や立ち食いソバといった日本の庶民が愛する食は、コストパフォーマンスが非常に高いのが特徴です

一言でいうと、値段のわりにすごくうまい! 欧米からくるセレブのなかには、来日のたびに富士そばに通う剛のものもいるほどです。

 

「早い、旨い、安い」から「旨い、安い、早い」へ社訓をかえた吉野家。

注文から1分以内に料理が運ばれてくるためには、どれだけの苦労とオペレーションの工夫があるのでしょうか?

高い金を出して美味いのは当たり前、安くてうまくて、なおかつ早い!?

ファストフードとあなどるなかれ、ジャパニーズ・ファストフードには、多くの知恵と伝統。そして、サラリーマンの夢が詰まっているのです^^

 

 

■倒産とは?

 

(参照:excitニュース) 

http://www.excite.co.jp/News/society_g/20090717/Cyzo_200907_post_2338.html

 

 そもそも、「倒産」という言葉は厳密な法的用語ではなく、一般的には企業の経営が行き詰まり、債務を弁済できなくなる状態を指していう。「倒産」に伴う手続きは、会社を存続させずに潰してしまう「清算型」と、復活を目指す「再建型」の大きく2通りに分けることができる。

 

 清算型の代表が「破産」である。破産法に基づいて倒産した企業の財産を債権者が分配し、これにより会社は消滅する。再生の見込みがない、または再生をする意思のない会社はこの末路をたどることになる。

 

 

一方、再建型の代表が「会社更生法」や「民事再生法」と呼ばれる手続きだ。まだ会社に「望みがある」場合、潰してしまって残りのわずかな財産を分配するよりも、存続させて徐々に復活させたほうが、経営者はもちろん、債権者や従業員にとってもメリットは大きい。その場合、債務弁済の猶予や一部免除により、時間をかけて再生が図られるのである。

 

「望みがある」のかどうかを判断するのは裁判所だ。いくら経営者が「うちの会社はまだ立ち直れます!」と、計画書を添えて会社更生法(または民事再生法)の適用を申請しても、裁判所が「もうおたくの会社は無理だね」と判断すれば、更生法は適用されずに会社は解散するしかない。

 

 

リストラ、解任、自殺......。会社更生の裏のドラマ

 これまで多くの企業が復活をかけて申請してきた会社更生法(民事再生法)。その実例をみてみよう。

 

 年間売り上げ1,700億円(09年2月期決算)の牛丼チェーン「吉野家」は、80年に115億円の負債を抱えて倒産している。原因は無軌道な拡大戦略と膨大な無駄遣い。店舗数を8年間で5店から266店と53倍に増やしたことで、出店費用が経営を圧迫した。その対策として安い粉末タレやフリーズドライ肉を使用したために味が低下。あまりのまずさに、裁判所から選任された管財人が「こんなの金払って食べたくない」と嘆いたという逸話もある。会社組織もでたらめで、販売管理費が77年からの1年で27億円から80億円に激増するという異常事態も、誰にもチェックされることがなかったという。

 

 資産もなく、キャッシュフローも極度に不足し、大部分の店舗は賃貸で担保もない......。メディアはこぞって「牛丼の時代は終わった」と報じ、すべての専門家は吉野家の再建に悲観的だった。

 

 裁判所から選任された管財人らは、不採算店舗を閉鎖し、肉やタレの味を改善、コストを徹底的に削減するなど、倒産原因の除去に地道に取り組んでいく。あまりに絶望視されていたため、あきらめきった債権者が債務弁済を放置気味にして猶予してくれたことは幸いだった。そのうえで、店頭に「裁判所の保全命令により営業継続

 

一層のご支援を」と開き直ったポスターを貼り、苦しい中であえて値下げキャンペーンを1週間実施したところ大反響。客数にして32%増加し、期間中だけで3億円近くを売り上げた。泥舟から逃げるように社員が続々と退職(550人から250人に減少)したことも、人件費の大幅削減につながった。

 

 そして83年、最終的にセゾングループが全面支援を決定。スポンサーによる資本注入で再建のめどが完全に立った吉野家は、その後も順調に債務を弁済し、7年間ですべての弁済を完了。会社更生法により本格的な再建を成功させた典型的な事例として、吉野家の再生物語は今も語り草になっている。

 

 

 

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