ソニーを子会社にもつ盛田醸造

 

 

 

 

『実を以って業を営み. 業をもって実を結ぶべし』

13代当主盛田久左ヱ門 盛田家家訓

 

 

■盛田家とは?

ソニーの創業者盛田昭夫の実家で、江戸時代初期にさかのぼる。

 

盛田昭夫は第15代久左エ門にあたる。 知多半島の中央部の愛知県小鈴谷村(現常滑市小鈴谷)で初代盛田久左衛門が酒造業を創業した。天和元年(1681)の尾張藩の酒造調査によると寛文5年(1665)より造っていたことが記されている。小鈴谷の庄屋をつとめ尾張藩の保護のもとで酒造業を拡大していった。

 

ソニー創業期に資金が苦しかった頃、増資引受という名目で資金提供を行ったことから、一時期はソニーの筆頭株主であった。

 

盛田合資会社を立て直した彦太郎は昭和8年(1933)14代目久左エ門を継いだ。この頃日本の情勢は大きく変化し、軍国化の一途を辿っている。昭和16年(1941)太平洋戦争に突入し統制経済となり、ありとあらゆるものが配給制となったため盛田の販売網は不必要となった。

 長兄の昭夫は海軍の技術将校となり、次男の和昭は海軍航空隊に志願する覚悟を決めていた。だがその後、日本軍は敗色が濃くなり、昭和20年(1945)無条件降伏を受け入れ終戦となった。

  

昭和21年(1946)、盛田昭夫は井深大と再会を果たし、東京通信工業を興した。14代目は、長兄の昭夫が盛田家15代当主を継ぐべく期待を持って育てたが、井深大との新会社の説明を聞き、「昭夫がやりたいというのなら、それも良いだろう。しっかりおやりなさい」と承認した。昭夫の夢を理解して精神的な支援だけでなく、名古屋の土地を売り19万円という大金を差し出し、経済的な支援をも行った。

 

ここに東京通信工業がスタートした。

 

翌昭和22年(1947)盛田合資会社は14代目当主が会長となり、不在の昭夫を社長とし、早稲田大学を卒業した和昭を専務としています。

 

■盛田家 家訓とは?

 

13代当主盛田久左ヱ門 盛田家家訓

『実を以って業を営み. 業をもって実を結ぶべし』

 

 

『実を以て業を営み、業によりて実を結ぶべし』 とは、仕事は心をこめて誠実に行い、ビジネスだから適正利潤を求めなさいというもの。適正利潤は“他社よりいかにいい製品を作るか”という点を「実」と考えれば、他社にさきがけ開発した「実」をもって、業(利益)をえて、また業(利潤)をもとに、あたらしい挑戦をしていくべきだ!っと解釈できます

 

世の中に常に新しい価値を提供してきたSONYですが、盛田昭夫氏の退陣以後、ちょっとお休みしているイメージがあります。会社設立の趣旨書をみると「真面目ナル技術者ノ技能ヲ最高度ニ発揮セシムベキ 自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設 」とあり、楽しく自由であることを大事にしてきたことがわかります。

のちにアップル社によって開発されるアイポッドや、音楽のデバイス化の技術も、ソニーの社内では検討されていたっという話があります。しかし、既存の商品群を否定する技術であったため、商品化に至らなかったっともいわれています。

 

創業者の示した「自由で楽しい」社風が、いつのまにか大企業病に侵された時、会社の命運も間違った方向に進むのかもしれません  

 

 

盛田家15代当主でもある昭夫氏の名言の中に家訓につながるメッセージを見つけました。

 

『世界的視野で考え、地域にあわせた行動を。 

アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気のある人は少ない。 

死ぬときに「俺は大事な人生を、あんなところでムダに過ごしてしまったな」と思ったとしたら、これほど不幸なことはない。やはり、「俺はソニーで働けて幸せだった」と思って死ぬようにしてあげることが、社員に対する最大の務めだと思う。

 

名よりも実をあげることがビジネスだ。実業という文字の通り、とにかく実がなければならない。』

 

 

 

■現在の盛田家・・・

 

 盛田家がソニーの大株主でなくなったのは、長男・英夫氏が手掛けた事業の失敗の穴を埋めるために、持ち株を売り払ったからと言われています。93年、昭夫氏が病に倒れると、英夫氏は社長を務めるレイケイが保有するソニー株式を担保に、巨額の資金を調達し、さまざまな事業に注ぎ込んだ。だが、事業は失敗の繰り返しになってしまいました。

 

最初に手掛けたのは、新潟県妙高市の大規模スキー場「新井リゾート」。日本が世界に誇る高級保養地を目指し、レイケイの投資額は500億円に及んだが、バブル崩壊で開業当初から苦戦が続いた。

 

続いて米コロラド州の大規模スキー場を100億円で買収。最後には自動車レースのF1関連事業で230億円の巨額損失を出し、レイケイは税金も払えなくなり、05年6月に解散した。事業が失敗するたびに盛田家はソニー株式を次々と売却し、最後には保有するソニー株をすべて失った。こうして盛田家は、ソニーのオーナーの座から滑り落ちています。

 

 

現在も苦境が伝えられる盛田家の現状ですが、華麗なる一族の没落を外野が喜ぶほど下世話な話はありません。

300年にわたって商いをつづけてきた盛田家の歴史には、雨の日もあれば、ハレの日もあります。日本には、社会にイノベーションをおこした成功者へのリスペクトが足りない文化があるようです。

 

とにかく、昭夫さんはすごい!

 

SONYが社会にもたらしたイノベーションや、雇用、納税まで、輝かしい歴史をもっとたたえるべきなのではないでしょうか?

公務員さんは、だまって席に座っていれば、定年まで働くことができます。しかし実業にいきる商人の道には、ちょっとしたボタンの掛け違いから、それまでの成功が一夜にしてスッテンテンになることもよくあります。

 

 

雨の日もあれば、ハレの日もある。15代つづいた盛田家が、16、17、18っと代を重ね、社会に盛田家(ソニー)らしいイノベーションをおこしてくれることを期待しています^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■大人気 家訓ブログが本になりました!

 

口コミだけで7,000人以上が共感! “家訓のスペシャリスト”の幡谷哲太郎氏が、初めての書籍『世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方』を発売。本書は、簡単な家訓づくりのコツを教え、それを通じ、家族はもちろん、子供の成長、さらにはお孫さんの代まで、役立てるコツを指南する。

 

目次 : お母さんの悩みを家訓で解決/ 1分で実践できる素敵な習慣―家訓のある家庭の風景/ 身に着けたい正しい習慣/ 究極の育児は夫婦仲で決まる/ 親の背中が一番の教科書/ おばあちゃんの知恵で楽々子育て/ がんばれお父ちゃん/ 大事なことは先祖に学べ!偉人の家訓の勉強会/ 現代に生きる家訓で育った有名人たち/ 創作家訓の紹介―家訓のある風景

 

 

■ご購入はこちら ↓↓↓

書籍名: 世界一簡単な「幸せを招く家訓」のつくり方

著者 : 幡谷哲太郎

発売日: 2015年6月1日

出版社: セルバ出版

価格 : 1,600円+税 

URL  http://www.amazon.co.jp/dp/4863672063