松坂屋 伊藤家「家訓」

 

 

 

 

 

 「諸悪莫作 衆善奉行」

 (伊藤家 家訓)

 

 

松坂屋は、J.フロント リテイリング傘下の株式会社大丸松坂屋百貨店が運営する百貨店の屋号である。現在の運営会社である大丸松坂屋百貨店は、2010年3月1日に(株)松坂屋が(株)大丸を吸収合併して発足したもの。

 

売上高 :3,439億3,600万円 連結

従業員数:4,004名

 

東海地方を本拠点とし、とりわけ地元である名古屋市など中京圏では今なお最有力の百貨店である。イメージフラワーはカトレヤで、キャッチフレーズは「生活と文化を結ぶマツザカヤ」である。 2010年に百貨店開業から数えて100周年、2011年に「いとう呉服店」創業から数えて400周年を迎えた。

 

 

■伊藤家「家訓」と店則「掟書六カ条」

 

「諸悪莫作 衆善奉行」 

 

(意訳:悪事を働かず、よい行いをしなさい)

 

お釈迦様を含む7人の仏(過去七仏)が共通して説いた教えを一つにまとめたとされる『七仏通戒偈』の一部で、「自浄其意・是諸仏教」と続きます。「もろもろの悪を作すことなく もろもろの善を行い自ら其の意(こころ)を浄くす 是がもろもろの仏の教えなり」

 

 

五代目の祐寿は小売業に進出する時に奉公人の心得を説いた店則「掟書六カ条」を定めた。その内容は次のようなもので、店員は毎月読み聞かされた。(要点のみ紹介)

 

 一 御法度の趣堅く相守り申すべく候

 一 御客様方店先へ御出相成候はば、早速御挨拶仕るべく候、御大身御小身に限らず、御大切に御挨拶申し上ぐべく候。勿論、御買物多少の隔てなく、粗末に仕るまじく候

 一 平生世間よりは朝早く起き申すべく候

 一 平生店にて、木綿物より外の衣類着し申すまじく候

 一 博奕、傾城狂い並に賭録勝負致すまじく候

 一 毎日暫時なりとも神仏に礼拝致すべく候

 

そして十一代目の祐恵は、この掟書に次のような三カ条を加え、九カ条にした。

 一 御得意先その他懇意なる方に出火これ有り候はば、早速見舞申すべく候

 一 人請合、銀請に一切立ち申すまじく候(人の保証、金銭貸借の保証をしないこと)

 一 夜に入り、御得意方より御用向これ有り候とも、御断申上、一切罷出申まじく候(夜分になってからお客様からのご用があっても、すべてお断りし、決して出ていってはいけない)

 

(参照:『商家の家訓』吉田豊 より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■松坂屋の歴史

 

松坂屋は、2010年に百貨店開業から数えて100周年、2011年に「いとう呉服店」創業から数えて400周年を迎えました。

 

その歴史は古く、織田信長の家臣であった伊藤蘭丸祐道(すけみち)が、1611年(慶長16年)に、清須から新しく城下町を築きつつあった名古屋に移り、名を源左衛門と改め、本町に店を構えて呉服小間物商の看板を掲げました。これが、松坂屋の前身であるいとう呉服店の始まりです。

 

しかし 1615年(慶長20年)に大坂夏の陣が起こるや、源左衛門は義によって豊臣方に加わり、戦死を遂げました。 豊臣方の総大将は、秀吉の遺児秀頼でした。その配下の武将後藤又兵衛のもとに、源左衛門は馳せ参じたといわれています。後藤隊は、秀頼に大和口の先手を命じられ、伊達政宗の軍勢と戦いました。

 

1659年(万治2年)- 祐道の遺児・伊藤次郎左衞門祐基が名古屋茶屋町に呉服小間物問屋を再開。地元名古屋で尾張徳川家の御用商人となり繁盛店に。さらに上野の松坂屋を買収していとう松坂屋と改め、江戸へ進出しました。安政の大地震の際には、母屋が崩壊したものの仮店舗をもうけ、被災者救済のため原価での販売につとめ、大きく信用をえました。当時の隆盛は江戸の名所として浮世絵にも描かれました

 

その後、松阪屋は、明治維新の混乱をのりこえ、現在も全国で営業をつづけています。

 

三越や高島屋などを凌ぎ日本一の売上を誇る百貨店であった時期も存在し、現在の三菱東京UFJ銀行(旧東海銀行)の前身の一つである伊藤銀行や「名古屋の帝国ホテル」と呼ばれた名古屋観光ホテル、名古屋商工会議所など各企業・団体の設立にも関連した、近代の名古屋における有名企業です。

 

地元市民の高齢層では松坂屋のことを「伊藤様」と呼ぶ人もいるほど、愛知県では他店よりも松坂屋が格上の百貨店であるという認識が非常に強く、松坂屋の外商部と取引があることが一種のステイタスとみなされるそうです。

 

 

■伊藤次郎左衛門のことば

 

自分は先祖の手代である、と心得よ 

 「この家は、先祖が苦労して築き上げたものである。そのお陰で、相応の財産もあり、妻子も何の心配もなく生活でき、衣服に不自由することもなく、使用人も大勢使っている」 「先祖の位牌は、先祖が生きておられるのだと心得て、その心に適うように身を慎み、家を大切に守らなければいけない。

   

 自分は先祖の手代である、と心得なさい

 

 そして、日頃から陰徳を積むようにしなさい。これほどの祈祷はないのだ」

 

伴蒿蹊「主従心得草」信心の心がなければ、動物のようなものだ

 

 「毎日、僅かな時間でも神仏を拝むように。各人が思い付く仏様の名を、一度でもいいから唱えること。このような信心の心がなければ、人間の皮を着た動物のようなものだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    カステラ評論家 (日曜日, 09 9月 2018 21:32)

    お写真がなぜ高島屋さんなのでしょうか??

  • #2

    家訓二スト (月曜日, 10 9月 2018 09:52)

    カステラ評論家さま コメントありがとうございます。画像について・・・間違っておりました(>_<) ご指摘ありがとうございます。あわてて修正させていただきました。