太宰治の遺書

 

 

 

 

 

 

太宰治遺書

『井伏さんは悪人です』

 

 

 

 

 

 

太宰 治(だざい おさむ、

生誕:1909年(明治42年)6月19日 -

死没:1948年(昭和23年)6月13日)

 

日本の小説家である。本名、津島 修治(つしま しゅうじ)。1936年(昭和11年)に最初の作品集『晩年』を刊行し、1948年(昭和23年)に山崎富栄と共に玉川上水で入水自殺を完遂させた。主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』。その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称された。

  

青森県北津軽郡金木村(後の金木町、現在の五所川原市)に、県下有数の大地主である父津島源右衛門(1871年 - 1923年)と母タ子(たね、1873年 - 1942年)の六男として生まれた。父・源右衛門は木造村の豪農松木家からの婿養子で県会議員、衆議院議員、多額納税による貴族院議員等をつとめた地元の名士。津島家は「金木の殿様」とも呼ばれていた。父は仕事で多忙な日々を送り、母は病弱だったので、太宰自身は乳母らによって育てられた。

 

■4回も自殺を図った太宰の憂鬱

 

体内の血糖値を抑えるインシュリン。人体には、「あげる」方の物質は20種類以上あるのに、下げることができるのは、「インシュリン」だけだそうです。これは人類の歴史と深く結びついており、長い飢餓に耐えうるために進化の過程で手に入れた能力です。ただし飽食の時代がきて、この能力は逆の意味で人類を苦しめています

 

人間は、その人生を不安と一緒に暮らしていきます。

衣食住が、足りない時代。人々は懸命に働き、不安を解消するため努力しました。しかし、近代になると、衣食住が満たされ次の「不安」がやってきます。インシュリンのたとえと一緒で、人類は、不安の中でこそヒカルもの、反対に、満たされて生きることにまだまだ慣れていないのです。

 

現代人のかかえる不安は、とくに根拠のあるものでなく、ただただ「憂鬱」と表現されるものです。

太宰治は、昭和初期の大富豪の家族であり、衣食住に満たされた最初の世代だったのかもしれません。そして、太宰が抱えた「憂鬱」は、平成になり、多くの人が感じることのできる感情となりました。太宰の作品が今なお、人気を集める理由は、現代人の魁だったからでがないでしょうか?

 

太宰治は、数々の名作をのこした文豪ですが、その生涯で、4回の自殺をはかっています。2回の心中事件を起こし、1回目には、前妻と婚約中に愛人を死なせ、2回目はその前妻が浮気したとして道連れを図るという非常に身勝手なものでした。生家からの落籍、非合法指定されていた左翼運動、自殺、心中、大学除籍、就職失敗、薬物中毒など、支離滅裂な自らの性分によって数々の黒歴史を塗り固めていくことなりました。

 

「生きている事。ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。」これは太宰治の「斜陽」の一説です。このように太宰治の作品の中には、自身を投影したかのような名言が数々残されています。太宰治は、繊細な感受性を持つが故に、人間関係の「真実」に非常に敏感で、さまざまな生きていきにくさを感じていたようです。

 

っていうか、自意識過剰な典型的な中2病ですね(*_*)

ハチャメチャな人生のおかげで、周囲の方の苦労は、大変なものであったでしょうが、そのおかげで、彼が人生のなかで向き合った「憂鬱」を現代の私たちも作品を通じ体感することができます


かつてキングコング西野が「太宰が嫌い」とTwitterでちょっとつぶやいただけで炎上に発展してしまうほど、彼の綴る言葉、人物像は、太宰治が生きた時代より空虚感を増す現代人にこそ、受け入れられる感覚なのかもしれません

 

また中学時代に「人間失格」を読み、激烈な共感を覚えたというピース又吉が「火花」で芥川賞を受賞しました。数々の黒歴史の露呈もさることながら、こんな生かされ方を、草葉の陰から太宰治はどんな想いで眺めているのでしょうか


■謎をのこす太宰の遺書

 

いつもお前たちの事を考へ、そうしてメソメソ 泣きます。

と書き、

最後の九枚目は、津島修治 美知様 お前を誰よりも愛してゐました とした。

 

書き損じた三枚の反古もまるめて部屋 に残した。

その中には、こんな一部もあった。

 

子供は皆、あまり出来ないやうですけど陽気に 育ててやって下さい たのみます

あなたを きらひになったから死ぬのでは無い のです 小説を書くのがいやになったからです

みんないやしい欲張りばかり

井伏さんは悪人です。

 

 

http://www.asiawave.co.jp/bungeishichoo/kiuchi-bungou.files/bungono...

 

「新潮」平成十年七月号太宰治の遺書を全文'



解説:

はじめから読まれることを意識して書いた遺書なのではないでしょうか?

また高すぎる自意識と、同時代をいきた文豪「井伏鱒二」を糾弾する内容で締めくくっています

これは、芥川賞をめぐっての選考レースの是非を問うものとも、個人的な恨みを書いたものとも、いわれる謎をのこす内容です


太宰治こと、津島 修治(本名)は、元祖中2病であり、また世紀の「かまってちゃん」だったことが分かります。存命中の芥川賞の受賞の夢はかないませんでしたが、4回の自殺と、膨大な作品、そして謎の遺書をのこすことで、21世紀になっても、結構国民に愛されるキャラクターになっています。

ある意味、本願をとげた幸せな人生だったのかもしれません。(※ただし、入水自殺でまきこまれた女性たちをのぞく)


人間失格。しかし、太宰治は合格です。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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